宮城県で収益物件(アパート・区分マンション・戸建て)を検討している方へ。「表面利回り15%」に惹かれて買った後、改修費で利回りが半減した——そんな失敗を避けるためのチェックリストを、内装工事側の視点からまとめました。
最重要チェックは建築確認申請日が1981年6月1日以降かどうか。これ以前の「旧耐震」物件は、地震時の倒壊リスクが高いだけでなく、融資が通りにくく、売却時の買い手も限られます。宮城県は東日本大震災の経験地域であり、旧耐震物件の資産価値は年々下がっています。物件資料で「建築確認日」を必ず確認し、不明な場合は市役所で台帳を取得してください。
築25年超の物件は、給排水配管の一斉更新が必要な時期。更新費用は戸数にもよりますが1棟で200〜400万円。購入後すぐ必要だと利回りが大きく削られます。現地確認では「最上階の給水圧」「排水音」「水道メーターの型式」の3点を必ず見る。書類では「前回の給排水更新時期」を売主に確認。更新履歴がなく、築30年超なら、改修費250万円を上乗せして利回りを再計算してください。
塗り替え周期は10〜15年。過ぎていれば100〜200万円の追加工事が見込まれます。雨漏りが発生していれば数百万円単位の補修になることも。外壁のチョーキング(手で触って白い粉が付く)、屋根の色褪せ、ベランダ防水のひび割れを現地で確認。最終塗装工事の時期を売主に確認してください。「外観がキレイ」に見える物件は、売却直前に塗装した可能性も。近隣の同築年数物件と比較して異常に綺麗なら要注意です。
共用部の状態は既存入居者の質と管理会社の能力を物語ります。ゴミ置き場が分別されているか、階段・廊下にゴミやタバコの吸い殻がないか、ポストにチラシが溢れていないか。これらは書類では見えない情報で、購入後の運営の難しさを直接予測します。ポストにチラシが溢れている=空室率が高い、階段が汚い=既存入居者に問題がある可能性。必ず現地で確認してください。
販売図面の「表面利回り15%」はほぼ全て満室想定の数字。実際には空室があり、管理費・修繕積立・固定資産税・保険料・AD(広告費)で経費率20〜30%が発生します。正しい計算は「(年間家賃 − 経費)÷(物件価格 + 改修費 + 諸経費)」。この式で改修費と諸経費まで含めた実質利回りが10%を超えれば、宮城県では優良物件です。
宮城県でも、仙台市中心部と周辺市町村では空室率が大きく異なります。仙台市青葉区・若林区は空室率10〜15%、一方で石巻市沿岸部や県北(大崎・登米・気仙沼)は20〜30%超の地域も。LIFULL HOME'Sや SUUMOで同エリア・同タイプの物件の掲載数を数えれば、おおよその需要感が分かります。掲載100件中20件が同じ管理会社なら、その会社の空室率=エリアの空室率と見て良いでしょう。
購入時点で「何年後に誰に売るか」を決めていないと、出口で苦しみます。築25年で購入→15年保有→築40年で売却、の場合、買い手は更に築古を狙う投資家に限られます。逆に築15年で購入→10年保有→築25年で売却、なら次の投資家層も広がります。保有期間の減価償却メリットと、売却時の買い手層をセットで考えるのが本来の投資思考です。
現実には7つ全てを完璧にクリアする物件は稀です。1〜2つ不合格な点は、指値交渉の根拠として使えます。「給排水が古いから配管更新費250万円を指値で」「塗装時期を過ぎているから外壁改修150万円を指値で」と、明確な根拠があれば交渉は通ります。物件選びは減点方式ではなく、価格調整の材料として活用してください。弊社では現地同行・改修費概算・物件評価を無料で承っています。LINEから「物件相談」とお送りください。